2023年6月8日
今年も梅雨がやってきましたね。先週6月2日から3日午前中にかけては梅雨前というのに大雨となってしまいました。そして現在、雨漏りしている!という多くのお問合せをいただいております。
さてそんな中、建物に住まわれている方が防ぐことができる雨漏りもありました。
雨漏りしているというお問合せをいただいたのが6月2日午後8時(お問合せのメール)翌日6月3日午前9時に「午後14時にお伺いします」という内容でメールを返信しました。(この頃はまだお問合せがこちらのお客様だけでした)そしてお伺いしてしてみると玄関室内枠、天井などに雨漏りが発生。玄関外の軒天井もシミが出ています。早速サーモグラフィーカメラで見てみると…
軒天井に温度が低い部分があります。
その横の車庫です。車庫の基礎上からも漏水しているとのことでしたのでこちらもサーモグラフィーカメラで見てみると…
車庫の天井にも温度の低い部分があります。
その後、2階のベランダ、3階のバルコニーを確認。お客様には「2階か3階のバルコニー、プールみたいになってませんでしたか?」とお聞きすると3階のルーフバルコニーがプールになっていたとのこと。
確認すると排水口が1か所、オーバーフロー管もないバルコニーでした。FRP防水床面とサッシ下枠までの寸法も少ないという状況。サッシの収まりは防水先行ではなくサッシ先行で収まっている状況でした。これではプールとなったら大量に雨水浸入してしまいます。ではなぜ2階には雨漏りしなかったか?ですが、これはこちらの建物の特徴として2階ベランダには掃き出しサッシがなく、出入り口1か所だけとう作り。2階に掃き出しサッシがあればそのサッシが雨水を受けて2階にも漏水していたと思われます。3階サッシ下枠と防水取合いから浸入した雨水は2階の壁を通って1階玄関枠や天井に到達して室内に雨漏り。そして浸入している雨水が大量だったため駐車場天井まで到達し、そこから基礎に落ちてきた。というメカニズムが推測されます。
以上の状況から今回の雨漏りはバルコニーの排水口が詰まっていなければ防ぐことができた雨漏りと言えます。排水口はお住まいの方が清掃していただかなくてはいけません。これから明日にかけて大雨が予想されます。今からでも遅くないですので排水口にゴミが詰まっていないか確認してください。