【雨漏り診断士の視点】雨漏りの原因となるラッキング

2019年4月4日

今日もいいお天気でしたね。ちょっと気温が低いですが桜も満開で朝のランも気持ちいいです!


朝の池上本門寺

さて今日のブログは先日、雨漏り現場調査に行ったときのある部分に関してアップしたいと思います。雨漏りの原因といって思い浮かべるのは…
屋上防水?屋根?外壁のひび割れ?
が最初に思い浮かぶと思いますよね。これからお見せする写真の部分、今回の雨漏りの原因となっているか?は今の段階ではっきり断言できませんが、少なくとも原因の一つとして考える必要がある部分です。

冷媒管や給水管などを断熱保護するラッキング

そう、ラッキングです。このラッキング、主にエアコンの冷媒管や給水管などを断熱して保護するために使用します。これはサビが出ているのでスチール製のラッキングですが、ステンレス製のものもあります。
コレ自体が雨漏りの原因となるわけではないですが、このラッキングの内部には冷媒管や給水管などがあり、そういった設備関係の配管は外壁を貫通して建物内部に入っています。
建物内部に入っている。ということはそこに穴が空いているということになりますね。
そしてご丁寧にラッキングと外壁の取り合い部分にはしっかりと隙間なく塗料が塗り込まれています。
屋上からまっすぐ降りて外壁面に入っている現状。もしこのラッキング内部に水が入ったら?
そうです。冷媒管や給水管などの穴から簡単に雨水が建物内部に浸入してしまいます。ラッキングは約1mほどの長さのものをつなぎ合わせているだけですので内部には必ず水が入ります。
そもそもラッキングは配管の断熱保護なのでこれはラッキングだけの問題ではありませんね。もとは配管の取り回しです。
こういった上からまっすぐ降りて外壁面に入っている取り回しはよく見かけます。よほど貫通部分の止水をしっかりと行っていないと雨水の浸入を防ぐことは難しいです。

今回のような部分、言われてみれば『な~んだ』と思いますよね。でも言われなければわからない、気づかない。そういった部分に目を向けられるのが雨漏り診断士なのです。

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