【雨漏り診断士の視点】天井裏を見るといろいろわかります

2024年4月3日

先週の春の嵐で雨漏りのお問合せが急増しております。そんな中、今日は天井裏が覗ける現場がありましたのでアップいたします。

点検口から天井を覗いています

店舗1階の天井です。こちらは天井を覗けるように点検口がありました。雨漏りしている天井と近いところにありましたので覗いてみました。

赤矢印は上のサッシです

赤印のところ、これは2階のアルミサッシです。こうして天井裏を除くと雨漏りしている痕跡や位置を正確に把握できますね。手前の合板は2階居室の床下地となります。矢印の下は桁ですが、この反対側はベランダとなっています。

土のようなものは蟻道のようです

桁の外側に手を伸ばして写真を撮ってみました。土のようなものがありますね。これは蟻道(シロアリの通る道)と推測されます。それがなにかの振動でボロっと落ちてしまったと思われます。ということは現在、シロアリは不在か?ということろまで想像できます。とはいえ雨漏りしてシロアリが存在していたことは確実なのでそれ相応の被害がでているものと思われます。

天井裏を見るためには点検口を取り付けるという作業が必要となりますが、雨漏りの状況だけでなく各部材の位置やシロアリの有無、痛み具合などもわかります。また、散水調査を実施するときも天井裏を見ることができると雨水浸出が早く確認できる可能性もありますね。

なかなか雨漏りが解決しない、原因がはっきりしないなどの場合は点検口を取り付ける事も一つの方法です。

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