【雨漏り診断士の視点】排水口は定期的に清掃しましょう

2022年7月21日

梅雨末期のような豪雨が先週金曜日夜に発生しましたね。それから約1週間ですが、その時に雨漏りしたというお問い合わせを多数いただいています。その中でも特徴的な雨漏りがありましたのでご報告させていただきます。

水が流れない排水口

これは木造戸建てのルーフバルコニーです。写真では分かりづらいですが水が溜まっています。この写真は本日撮影したものですので常に溜まってしまっている状態と推測されます。そしてこちらの雨漏りは下の窓上から大量にポタポタと流れてくる雨漏りでした。(お客様が動画をさつえいされていました)

そしてもう1件は下屋根部分が内樋になっているという木造戸建てでした。こちらもお客様が雨漏りの動画を撮影されていたので見せていただきましたが、やはり窓枠上から大量の雨がポタポタと垂れていました。

この2件の共通していることは排水口のつまりで水が行き場を失い一番弱い部分、上記のバルコニーであれば出入りの掃出し窓と防水の取り合い、下屋根内樋に関しては板金の接合部分や軒先などから雨水浸入したと推測されます。そしてこういった場合の雨漏りの程度なのですが、ポタ…ポタ…ポタ… というものではなくポタポタポタポタと連続して雨漏りする。漏れているところも1箇所ではなく複数箇所、漏れている水の量も大量。という特徴があります。

いずれも建物の不具合で雨漏りが起きているというわけではなく、排水口が水をさばいてくれさえすれば発生していません。(普段の少ない雨でも雨漏りしている場合は別ですが)何が言いたいかというと、排水口の管理、すなわち普段の清掃はお住まいの方が注意していただかなければいけない範囲となります。

よく私はお客様のお話する中で「建物は潜水艦ではありません」という事をお話します。どんなに優れた雨仕舞、防水を施しても災害級の風雨や雨量、そして排水されず溜まってしまう雨水は防ぎきれません。

今回の2件の事例はある意味防ぐことが出来た雨漏りといえます。排水口のつまりで発生する雨漏りは大量の雨水が建物に浸入してしまいます。これからゲリラ豪雨や台風などが多々発生すると思います。その前にご自宅の排水口の清掃をお願い致します。

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