【和瓦葺き直し】瓦屋根の特徴

2020年1月24日

現在進行中の現場からです。1月21日からスタートした和瓦の葺き直し工事です。
葺き直しとは、今の瓦を一旦撤去して野路板補修やアスファルトルーフィング、縦桟(きずり)、瓦桟などを新しくして同じ瓦を再利用する、というものです。これは瓦屋根だけができるメリットです。
また、瓦は割れた場合、1枚単位から交換できます。
葺き直しや簡単に交換できるなど、メンテナンス性に優れているというのも大きなメリットです。

棟を解体中です

まずは棟から解体していきます。構造はいたってシンプル。のし瓦を土で固めただけですよ。そして一番上にかんむり瓦をのせているだけ。これで雨が入らないのだから不思議です。のし瓦の角度で雨が入らないようにしています。

改質アスファルトルーフィング+縦桟(きずり)+瓦桟

下地の野路板を確認後、改質アスファルトルーフィングを噴いてから縦桟(きずり)を打ち付け、その上に瓦を引っ掛ける瓦桟(横方向)を打ちました。縦桟(きずり)を入れることによって瓦下に浸入した雨水が瓦桟でせき止められることなくスムーズに軒先へと排水する事により瓦桟や野路板の痛みを防止することができます。

瓦の空気層

また見ておわかりの通り、改質アスファルトルーフィングと瓦の間には隙間があってこれが空気層となります。この空気層のおかげで湿ったり瓦下に入った雨水が短時間で乾燥します。
この空気層が瓦屋根の最大の特徴と言えるのではないでしょうか。

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