いろいろな現場に携わってきましたが、これほど顕著にALC板間目地が汚れているのははじめてです。
これは現調時の写真です。左側の建物、ALC板間の目地が黒くなっていますね。
前に塗替えをおこなった業者さんがノンブリードのシーリングを使用していなかったためにおきてしまった汚れですね。
なぜノンブリードのシーリングを使用しないとこうなってしまうのか?
簡単に言うとシーリングに含まれているシーリング自体を軟らかくする材質(可塑剤)が上に塗った外壁塗料も軟らかくして汚れが付いてしまった。
こんなかんじでしょうか。
本来硬化して塗膜を形成、耐候性や耐汚染性などの機能を発揮するはずの外壁塗料が可塑剤の影響で機能不全に陥っているといってもいいかもしれません。
当然、このまま塗装するわけには生きません。そのまま塗装すればまた同じ事になります。そこで登場するのは
カンペ シープラです。
このシープラを目地に塗装することによりバリアとなり上に塗装する塗膜に可塑剤が移行するのを防いでくれます。非常に優れものなのですが材料のお値段が高いことがネックですね。とはいえこういった事をしっかりとご説明して適正価格をいただいてしっかりとしたいい仕事をする。これが全うなお仕事だと思います。