2024年3月28日
今日も雨漏りの現場からです。こちらは私が雨漏り110番へ加盟してすぐ修理させていただいたお客様です。そこからのお付き合いで内装塗装や鉄部塗装などを施工ささせていただいております。15年来のお付き合いとなるお客様、先日の雨で1階リビングに雨漏りしたとのこと。それも結構大量に雨が漏ったとのことです。
室内からサーモグラフィーで撮影した画像です。天井に温度の低い部分があります。これはあきらかに雨水で温度が下がっていることを表しています。
屋根に上がってみました。そう、内樋となっています。15年前の雨漏り修理ではこの内樋を通常の軒樋にするため屋根を伸ばしたり、構造体まで傷んでいたので外壁を解体して柱を入れ替えたりと大規模な修理となってしまいました。今回はその場所ではなく、全く違う面ということですが、このブログでも何回か触れている通り、内樋は雨漏りの常習犯です。今回もまた内樋だったら大変だなと思いながら屋根に登って確認しましたが、サビこそありますが穴が空いている、ジョイント部分が口を開いている、ということはありませんでした。ということは、ドレンかな?と覗いてみると…水が溜まっているのが見えました。(狭くて写真は撮れませんでした)
ゴミが詰まって流れなくなり、マスをから軒天、そして壁へと雨水が流れる、いわゆるオーバーフロー系の雨漏りではないか?と推測しました。そしてその詰まりを取り除くために上から棒でつついてみると、なんとも柔らかい感じ。ゴミが詰まっている感覚とはちょっと違う。そうこうしているうちになぜか水が一気に流れました。あれ、なにか突き抜けた感じでもないのに一気に流れるとは…不思議に思って排水口を除くと、なんとボールが入っているではないですか!このボール、なんとか取り除かないとまたオーバーフローしてしまいます。いろいろ試行錯誤しましたが、どうしても上から取ることができず、お客様に許可を頂いて雨樋を切ることにしました。
切ってすぐの画像です。マスの中にすっぽりとボールが収まっています。しかし不思議です。ボールは水に浮きますよね。でも排水口から覗いたら水が見えました。つついてもすぐ水が流れたわけではない。ということはボールがマスと密着していた。ということになります。
さて、切ってしまったので雨が降ると屋根からの雨がバシャバシャと垂れ流しになってしまいますので、養生ビニールで縦樋に導くようにしました。明日の雨で一連の雨漏りがどう変化するか?検証いたします。