【屋根の点検】ノンアスベスト屋根材:ダメな基材に塗装するって???

2022年9月19日

今日は敬老の日ですね。しかしながら台風14号の影響で昨日から雨模様です。それでも今日の午前中は晴れ間があったりしてちょっとホッとしていたのですが、11時過ぎからものすごい雨!昨日もこういった激しい雨が降っていたときは恐怖を感じます。皆様の地域ではいかがしょうか?

さて、そんな大荒れの中、現場はすべてクローズ、スタッフは施工したお客様の工事写真をまとめたりしております。そして今日のブログは先日ドローンを使って屋根の点検をしてきた様子をアップいたします。

塗装不可能な状態

築17年、戸建て。ちょうど2005年築の建物です。この頃、アスベスト問題がクローズアップされていて、2006年(平成18年)に(一部代替品が確立していない製品を除く)アスベストの製造は禁止となりました。この建物はその禁止規制前の建物ですが、屋根材メーカー各社が自主的にアスベストを抜いた屋根材を使用していたと思われます。ところどころ表面が剥がれてしまっています。

屋根全体

これが全体の写真です。屋根全体に屋根材の痛みがあることがわかります。こうしてみると水上より水下のほうが傷んでいます。また、勾配違いの部分は太陽光のあたりが弱いためか、この写真では痛みがそれほど確認できません。

しかしもっと驚いたのは右隣と後ろの建物です。多分塗る前は今の現状と同じ、もしくは少し状態が良い程度だと思いますが、そのまま塗装してしまっています。これってどうなの?と思いました。というのも今の状態で塗装してもダメな基材の上に塗装しているようなもの。これって本当にお客様のため、建物のためになるのでしょうか?もちろん、それぞれ事情があることはわかりますが、少なくとも私でしたら選択肢は2つ、一つは屋根の葺き替えかカバー工法、これで屋根の問題は解決します。もう一つは何もしない。をご提案します。今の状態で雨漏りしていないのであればもっとボロボロになるまで放置しておいてから葺き替えかカバー工法を施工する。私はこちらの選択肢でもいいと思います。しかし塗装することは絶対におすすめしません。先にも書きましたが、ダメな基材に塗装してその基材が良くなるのですか?次も塗り替えることできるのですか?そんなことはないと思います。こうして意味のないことを施工してお客様から工事代金をいただく。これは私の個人的な意見ですが、本当にひどいし、悲しくなりました。

今回はドローンを使ってお見積り前に不具合が発見され、対処するお見積を作成することができましたが、私達サンカラーでも足場が架かってからこうした不具合が発見されることもあります。当然、塗装と屋根葺き替えやカバー工法では金額が違いますのでお客様に対して言いにくい部分も多々あります。しかしそこを事前にお伝えできなかったことをお詫び申し上げ、どう対処するかをお客様に決めていただく。言いにくいことを黙って見過ごすのではなく、何が一番お客様のためになるのか?を考えお伝えする。プロとして当然だと思います。

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