2022年7月12日
今日は先週から着工している雨漏り修理の現場からです。
トップライトからの雨漏り修理です。
トップライトからの雨漏りは大きく分けて2つの原因があります。一つはトップライトを取り付けている部分の2次防水の不具合、もう一つはトップライトそのものの不具合です。今回の場合、ほぼフラット(勾配が無い)な場所にトップライトが取り付けられているということから2次防水の処理やトップライトそのものを交換をしてもリスクはそのままとなってしまいますのでトップライトそのもののを無くしてしまうという修理方法をご提案し、工事をさせていただいています。
原因となるトップライトが無くなるので雨漏り修理はOKなのですが、施工業者として、また雨漏り診断士として何が原因で雨漏りしていたのか?を明確にし、お客様にご報告する必要があります。
ということでトップライトの取り付け部分の2次防水を確認しましたが、下地木材に雨水の浸入跡はありませんでした。ということは…撤去したトップライトを詳しく見てみました。
これが雨漏りしているトップライトです。手袋を置いている部分が水下となります。
雨漏りしている側です。指を指している部分の木が黒く変色しています。これは水が浸入していた痕跡となります。
こちらは漏れていない側です。指を指している部分は綺麗なままです。
水下の板金と接しているプラスチック製のガードを外してみることにしました。
すると…水下の板金との取り合いから木に水が浸入している痕跡がありました。
アップで見てみるとガードと水切り板金の間から下地の木に雨水浸入している事がはっきりとわかります。
漏れていない反対側はどうでしょう?綺麗なままですね。
この状況から今回の雨漏りはトップライト本体からの雨漏りと断定しました。水下の水切り板金の立ち上がりがなく、プラスチック製ガードとの止水はブチル系のシールのみに頼っているという構造も問題があるのか?それともトップライトのガラス面に水が溜まるような勾配部分にトップライトを取り付ける事がNGなのか?という2つの疑問がありますが、私的には両方の要因重なった結果、雨漏りとなってしまったと考えております。