2021年6月16日
今日は梅雨っぽい一日でしたね。朝降って昼間は小康状態、夕方3時頃からまた降ってという具合でした。
さて今日は現在進行中の雨漏り修理の現場からです。現場調査における予備診断、1次雨漏り診断(非破壊、目視)を経て2次雨漏り診断(散水調査)から雨漏りを再現し、3次雨漏り診断(雨漏り修理に伴う外皮の破壊、原因の直視)へと進行中の現場です。
サッシ戸袋右側が壁に入っている収まりとなっています。この直下に雨漏りしています。私が関わる前にも他の業者さんがシーリングなどを施したようですが一向に改善しないという状況です。
再現調査中です。防水層に水を張りましたが漏水なし。そして戸袋の下の方に散水したところいつも雨漏りしている箇所から漏水を確認しました。
調査の結果を踏まえて雨漏り修理実施です。壁に入っている戸袋を撤去します。壁との取り合いにシーリングを施した跡があります。ちなみにですが、戸袋の上、サッシの上、飲み込んでいる側の壁内は漏水のあとはありません。柱、間柱、戸袋裏のベニア、垂木、断熱材などきれいな状態です。ということはこの戸袋が元凶ということになります。
ちょっと分かりづらいですが、飲み込まれている戸袋の一番右下、戸袋の下レールと鏡板を収める縦部材の接点です。この部分は全く止水処理されていない状態でした。再現調査のときに戸袋内部に水が入っていなくても漏水していることからこの接点から雨水が浸入したと判断出来ます。
そもそもなぜこんな収まりになったのか?不思議で仕方ありません。
そして今までこの雨漏りに携わった業者さんでなぜ収まりに無理がある戸袋を撤去するというご提案がなされなかったのかが不思議です。
なにはともあれしっかりと雨漏りを止める工事を施工いたします。