2020年7月30日
今日は雨漏り修理でよくある事例。屋上にある排水口(ドレン)の不具合で雨漏りしている案件です。
まずは排水口(ドレン)の構造から。これは今回の現場ではないですが、黒く見えているのが鋳物の排水口(ドレン)です。そして赤矢印で示しているグレーに見える部分が塩ビの排水管です。
こうして鋳物と塩ビの排水管がつながって屋上の雨水を外に排水しています。
このつながっている部分に不具合が発生すると雨水は建物内部に流れてしまい、雨漏り発生となってしまうことが多々あります。
そして今回の現場の排水管です。鋳物の排水口(ドレン)から外れてしまって外に飛び出してしまっています。ここまで極端なのは珍しいですが接続に少しの不具合でもあると雨水が寄せ集まってくる排水口です。想像以上に大量に漏水してしまうといったことが発生します。
ではどうやって修理するか?ですが、本来であれば足場を組んで鋳物の排水口を交換して塩ビの排水管としっかりと接合する。というのが保守本流なのですが、今回は「改修用ドレン」という部材を使用します。これは見えているジャバラホースを塩ビの排水管の縦の部分まで落とし込み流れる雨水を直接塩ビの排水管まで導くという役目を担っています。
こんな感じで挿入していきます。ここから金属色の部分(鉛)をしっかりと既存の防水層と密着させてウレタン防水を施工して一体化させます。
トップコートを塗布して完成です。
排水管と外壁サイディングの取り合いもシーリング処理しました。