今日は大田区北千束にて先日施工した雨漏り修理についてです。
原状です。
現調時、瓦を外してみても雨漏りの形跡は無し。左側のなまこ板は去年張り替えたばっかりとのこと。漏水カ所はちょうどこの谷の真下。
谷部分を詳しく見てみると、壁との取り合い部分、ちょうど一番低くなっている部分に穴が空いていました。
谷を外して見てみると見事に穴が空いています。
谷の下のフェルトです。漏水箇所の真上にはフェルトの切れている部分が…
谷板金下に入った雨水が伝わってこの穴に!
Pカラーを上から敷き詰め、
新しい谷を設置。なまこ板側に谷板金を延長。オーバーフロー対策です。
はがしたなまこ板を復旧。壊した外壁部分は板金にて雨押さえ的に処理。最後に壁面を防水塗装して完成となりました。
今回の工事、築70年という歴史のある建物。
手を加えれば際限なく修理するところがある建物です。その状況をご説明し、お客様はどこまで希望されているのかをお聞きして今回の範囲での作業となりました。
雨漏り修理の理想と現実。
雨漏りを止めればいいというのではなくどれくらい持たせるのか?どの範囲まで工事をするのか?
その点で難しい案件でした。
倉方