【雨漏り現場確認】吹き付ける雨の時だけ雨漏りします

2019年10月1日

9月7日未明の台風15号の影響で未だに雨漏りのお問い合わせが入っている状況です。屋根の棟板金が飛んでしまったという案件も多数あり、あの日依頼てんてこ舞いの毎日です。

と、そんな中、やはり台風15号で雨漏りしました。と言うお客様のところへ行ってきました。
雨漏りの状況は数年前から、壁に吹き付けるような雨のときだけ雨漏りするとこと。
2階建ての木造住宅、1階和室天井から雨漏りします。壁際とかではなく天井の真ん中あたりからの漏水とのこと。早速外部を確認することにします。

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雨漏り当該箇所真上に下屋根があります。雨漏りしている位置と下屋根と壁の取り合いの位置関係がほぼ一緒なのでこの外壁ラインが怪しいです。そしてよく見ると外壁にひび割れがあります。

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横に1本、下屋根と並行してひび割れが走っています。

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これも同様ですね。

お客様からのヒヤリングと外部の現状からこの雨漏りはこのひび割れから雨が壁面内部に浸入していると推察されます。また、ひび割れの下と上で外壁パターンの違いがあるので外壁を解体して下屋根工事を施工したと推察されます。そのときに、外壁のアスファルトフェルトをこのひび割れ部分で切断してしまっていると下屋根のアスファルトルーフィングと2次防水の連続性が保たれていない可能性が高いです。この状態からひび割れ部分から雨が浸入した場合、下屋根のアスファルトルーフィングの裏をまわって室内に漏水する。というのがこの雨漏りのメカニズムと思います。

増築、改築などによって外壁と同時に2次防水を切断してしまったために起きる雨漏りと言えます。

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