【雨漏り修理と外壁塗装の関係】塗るだけでは雨漏りは止まりません

2015年7月6日

今日は一般の方に対しての注意喚起の意味でブログを書かせてもらいます。

雨漏りの現場に行くことの多い私たちですが、そんな中、あるお客様から

『外壁塗装をすれば雨漏りは止まりますよ』

という言葉を受けて外壁塗装をしたけれども雨漏りが止まらなかった。というご相談を受けることがあります。

わたしは『外壁塗装をすることによって雨漏りが止まることはありません』

と言う説明をさせていただいています。

では原因が外壁のひび割れだった場合、どうでしょう?外壁を塗ることによってひび割れに塗料やシーリングが充填されて雨が漏らなくなる。しかしこれは応急処置と考えるのが妥当です。木造住宅の場合、モルタル塗装仕上げであれサイディング仕上げであれ、その下にはモルタルであればアスファルトフェルト(防水紙)、サイディングであれば透質防水紙があり、(二次防水)表面から入ってきた雨水を止める役割があります。

木造住宅で雨漏りが発生している場合、この二次防水に不具合があるので雨漏りが発生しています。(バルコニー防水など例外はありますが)では、外壁はと言うとこれは『一次防水』と言って『建築物表面における防水』の事です。

つまり、木造住宅では表面の外壁などは『一次防水』その内側にあるのが『二次防水』、この二つの機能で雨漏りを防いでいます。

ひび割れに塗料やシーリングが充填されて雨が漏らなくなると言うのは応急処置的なもので数ヶ月から1、2年でまた再発します。

今の例えは外壁のひび割れが『雨水侵入位置』の場合ですが、これが他の原因だった場合、時には外壁塗装は雨漏りを止めるという点ではまったく無意味な行為となってしまいます。

ここまでお話ししていると外壁塗装って無意味なの?と思われるかもしれませんが、外壁塗装が雨漏りに対してまったく無意味というわけでもありません。下地のモルタルを保護するという大きな役目があります。

しっかりとした調査を実施し、原因を突き止めて、適切な修理を施せば雨漏りは止まります。もっともこの原因を突き止めるのが非常に難しいのですが。

私たちは雨漏りの調査を実施し、原因を突き止め、最適な修理方法をご提案いたします。その中には『一次防水』の修理も『二次防水』の修理もご提案させていただきます。その際には雨漏りの原因、メカニズム、一次防水修理、二次防水修理のメリット、デメリットをしっかりとご説明させていただきます。

やみくもに『外壁塗装をすれば雨漏りは止まりますよ』なんて雨漏りを知っている人であれば絶対に出てこない台詞です。

無料お見積り等は、お気軽にご相談ください。

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