【雨漏り現場調査】FRP防水からみの雨漏り

2016年8月21日

今日も暑いですね。こんなに天気がいいのに明日は台風9号がやってくるなんて。。。まったく想像もうできません。

そんな中、3年前に外壁から雨水浸入して雨漏りしていたお客様宅にご訪問してきました。目的は雨漏り。とは言っても再発ではなく、今回は駐車場天井に雨水浸出するという内容。その上にはバルコニーがあります。

さっそく確認させていただくと

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分かりづらいですが、FRP防水面とドレンの取り合い部分が破断しています。ちょうど散水栓とホースがあるのでピンポイントに水をかけてみると。。。

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1分もしないうちに雨水浸出してきました。

少なくともこの破断部分から雨水浸入しているのは間違いないですね。

それ、雨漏りの原因がわかったと単純に考えてはいけません。写真にはポーチ枡があります。縦引きドレンが駐車場天井を抜けてこのポーチ枡に入っている構造なのですが、このポーチ枡にも注意が必要です。

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はずして詰まりを確認しています。このポーチ枡の詰まりがあると構造的に大量の雨水が天井にまわって雨漏りの被害が拡大します。(目に見えないオーバーフロー系の雨漏りですね)

ちなみにですが、本来はベースが天井部分にビス止めされてポーチ枡だけがとれるのですが、雨漏りで天井材がもろくなっていたためベースもとれてしまいました。

お客様からお話を聞くと1年前程度から天井から雨水が浸出していたとのこと。そして先日の大雨で天井に付いている照明器具からも雨漏りしてきたのでこれはやばい!と思ってご連絡いただいたという次第です。

そしてなぜここまで大きく破断したのか?を考えてみました。約1年前から若干ではあるが雨漏りしていた。最初は破断も小規模だったのだろうと思います。そして雨が降る度に下地のコンパネが濡れて痛んできます。痛んだコンパネとFRP防水の密着が損なわれ破断が大きくなっていったと推察されます。

今回の雨漏り、ドレンとFRP防水の取り合い破断部分からの雨水浸入は間違いないところですが、それ以外もあるかも?という視点となぜそうなったのか?という思考を巡らせることが大事です。

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