2016年3月19日
朝から雨でしたね。そして今は快晴!あわただしいお天気です。
さて今日は、先日から施工させていただいているお隣様の屋根解体で気づいた事をアップしたいと思います。
建物の概略です。築約18年、10年ほど前にご購入、ご入居前に外壁、屋根を塗装していました。
大屋根部分です。解体が終わってすでに下葺きのゴムアスが施工させたあとです。角度でいうと16.8°、勾配でいうと約3寸勾配ですね。
これが解体している途中の写真です。白っぽくなっているのは塗装した水性シリコンが退色したためです。黒く残っているのがカラーベストの重なり部分です。重なった部分(通常は見えない部分です)赤い線の部分まで雨水が上がっていた跡です。
他も同じような状況でした。この重なりに入った(吸い上がった)雨水がカラーベストを固定する釘穴まで達しているのが分ります。この釘穴からアスファルトルーフィング(緑色の部分)に雨水が達し、固定しているタッカーを錆びさせて雨漏りにつながる可能性もあります。また、湿気が抜けにくいという部分では野地板を痛める原因となります。
そして3階部分の壁にもカラーベストが葺かれています。今回はこの壁も剥がして葺替えです。角度は約88°、ほとんど垂直ですね。
これが剥がしたカラーベストです。ほとんど吸い上げがないですよね。
塗装した当時、縁切りしたかどうか?は定かではないですが、タスペーサーは入っていなかったですね。
3寸勾配のカラーベスト、1回塗りでここまで吸い上げているということは2回目の塗装は相当気をつけないといけないと言うことになりますね。
かたやほとんど壁の部分、吸い上げは皆無でした。だからといって縁切りが不要とはいいませんが、ここまで見事に排水されていると2回目の塗装はOKですね。
この検証、3寸勾配で1回も塗装していないカラーベストを剥がしたことがないので吸い上げが塗装したためなのか?そうではなくて塗装しなくてもあそこまで吸い上げるのか?が切り分けできません。
どんな勾配であろうとカラーベストを1回目からしっかりと縁切りすることは当然ですが、緩勾配の場合、特に気を使うことが大事ですね。
また、2回目の塗り替えは小屋根をのぞいて野地板の痛みなどを確認することも重要ですね。