2025年1月22日
今日は去年、雨漏り再現調査を実施した雨漏りの現場からです。去年の11月に再現調査を実施し、雨漏りの原因を突き止めましたが、施工が年明けとなってしまいました。本日、無事にお引渡しとなりました。
屋根の唐草と防水の絡み部分の真下に雨漏りしています。
下から見た写真です。屋根の軒先(唐草板金)がFRP防水に食い込んでいます。
再現調査を実施したところ、この取り合い部分に散水して雨漏りを再現しました。
屋根の立ち上がり、水下部分がFRP防水の中に入って収まっていました。FRP防水もこの屋根先端で終わっています。この状態では屋根に流れる水がFRP防水の中に飲み込まれてしまいます。
防水、屋根、腰壁を解体したところです。
傷んでいる木下地を補修してFRP防水を施工しました。今度はFRP防水の上に屋根を施工します。
FRP防水の上に雨水が流れるように屋根を作っていきます。
このようなカタチにすることにより屋根に流れる水はFRP防水の上を流れ、室内に浸入することはありません。
屋根、腰壁、笠木、手摺りを復旧して完成となりました。
今回の工事では施工の順番が逆となってしまったために起こってしまった雨漏りと言えます。新築の時に『屋根よりFRP防水が先だよ』って言う人がいたらきっとこの雨漏りは起こっていなかったと思います。また、現場の職人さん、特にFRP防水を施工した職人さんは雨漏りしてしまうことを予想できたと思います。それでもそのままお引渡しとなってしまったことを悲しく思います。