雨漏り調査は散水調査だけが調査ではありません。
内装を一部解体して雨水浸入位置を確認する事もあります。またこの作業を行なうことにより構造体にどれだけ痛みが進行しているのか?も確認できます。
築40年超の木造在来工法の住宅です。アルミサッシに木製戸袋、雨戸、一筋がある当時としてはごくごく一般的な窓です。
その窓下の壁、今回はベニアで作られている内装を一部切って内部を確認します。
断熱材の紙を剥がしてみると...
シロアリに侵食されています。
さらにサッシの上部付近まで解体します。
ちょっと見にくいですが、バールでたたいて木部の痛みを確認しています。
この作業をすることにより、雨水浸入位置を確認することができます。ヤマトシロアリは濡れている木部しか侵食しませんので雨水浸入位置より上はほとんど被害は出ません。
今回の場合はサッシ下の水切が切りっぱなしになっていてその端部とサッシ外の木部の取り合いから雨水が浸入していました。(外の光が見えました)
そしてその水切より上はシロアリの被害もありませんし、バールでたたいても木部はしっかりしてます。
念のためサッシ反対側、戸袋のある側も内装を一部解体しましたが、こちらはいたって健全でした。
こうして雨漏りの原因を突き止め、構造体の痛みがどの程度まで進行しているのかを確認できるということは正確かつ確実な雨漏り修理をする上で大きな情報となります。