【外壁塗装】塩ビ鋼板の塗装

2016年2月3日

今日は節分ですね。いつの頃からは恵方巻きなどというものもすっかり定着しましたね。

さて、そんな節分の日ですが、今日はちょっとやっかいな部分の塗装について書きたいと思います。

DSCN1770

現在進行中の外壁塗装の現場からです。

じつはこの基材、塩ビ鋼板というモノでして、木でもなく金属でもない(厳密に言うと下地は金属ですが)表面に塩化ビニール樹脂で覆われている建材です。

この建材、普通に塗装したらダメなんです。なぜダメかって?表面の塩ビに可塑剤が使われています。この可塑剤が塗装すると塗料に移行して硬化を妨げ、密着不良や汚れなどが発生してしまいます。

なので、下塗りには通常のプライマーが使えません。可塑剤の移行を止めてくれる塗料が必要になります。

DSCN1768

そして今回、チョイスしたのは水谷ペイントのRMプライマーです。

これは2液型のポリウレタン系の塗料です。このRMプライマー、結構いろいろなところで使えます。もう5年も前になりますが、銅製の樋を塗り替えてくださいとのお話しを頂いたときにもこの塗料を下塗りに使用しました。あ、その現場は今でもハガレなど無くしっかりと密着していますよ。

しかしですね、いくら優れた塗料を使用しても主剤と硬化剤を目分量で調合したり、極端な希釈などをするとまったく意味を持ちません。

基剤にあった下塗り材をチョイスするのは当たり前ですが現場で施工をするのは職人さんです。調合割合、塗布量、希釈量、オープンタイムなど落ち度があってはいけません。

どんなお仕事でもそうでしょうが、そういった決まり事をしっかりと履行するのは現場のスタッフ、職人さんたちの意識、気持ち、良心、なんですよね。

お問い合わせ(通話料無料)