2015年8月29日
昨日の夕方、あるお客様からTELがありました。
『今、天井から水が垂れてきています。』
『昼間は何ともなかったのですが、夕方気がつくと床が濡れてます』
私『雨降っていますか?』
お客様『いいえ降ってません』
とのこと。
4年半前に屋上防水を施工させていただいたお客様です。そして今日、お伺いしてみると確かに天井からポタポタと垂れています。ここは最上階。上には屋上しかありません。給水管や冷媒管なども天井裏には無いと記憶しています。
早速屋上に脚立を使ってアクセスしてみると
池になってました。大きな鯉が悠々と泳げる深さです。ドレンは2箇所あるのですが、2箇所とも詰まっています。水位はドレン付近で笠木のアゴが隠れてしまっていました。漏れているのはそのすぐ近く。防水層には緑色の苔みたいなモノがあります。
ストレーナーを少し動かすとゴーと音を立てて流れていきました。
屋上の水が切れて少し経つと天井の雨漏りも止まりました。
お話を聞くとしばらく屋上の掃除をしていないとのこと。それにしても2箇所同時に詰まってしまうとは驚きです。
水がはけたあと、確認すると木の実がいっぱい転がっています。そういえば施工中もひっきりなしにカラスがやってきてクーリングタワー架台で私たちをカーカー泣きながら威嚇していました。
建物より高い木はないし、自然に飛んできたとは考えにくいです。詰まらせたモノをもってきたのはたぶんヤツです。
しかしもっと大きな問題は貯水していた状態で漏れてきたこと。さすがにアゴ下まで水位が上がるとは想像もしていませんでしたが、漏れたのは事実です。アゴ下の立上がりまで既設の防水層がありますが、アゴ裏には防水層はありません。アゴ裏から雨水が浸入したのか?防水したところが切れて浸入したのか?今の時点では確かではありません。
なにはともあれオーバーフローを解消し、今日のところは一旦引き上げてきましたが、後日しっかりと検証したいと思います。