2015年7月21日
連休を利用して妻の故郷でもある青森県八戸市へ行ってきました。まあ、平たく言えば観光なのですが、そこは職業柄建物に目がいってしまいます。
これが八戸で見る一般的な樋の付け方です。
そしてこっちは関東の樋の付け方。違いがわかりますでしょうか?そう、軒樋の位置が八戸では屋根軒先からずっと下の方に取り付けられています。また軒先から樋の出ている巾が少ないように感じますね。
これはやはり雪の影響から樋を守るためだと思います。関東では年に数回程度しかもドカ雪となると数年に1回という頻度ですが、東北地方ではいつ降ってもおかしくありません。八戸、しかも太平洋側はそれほど雪が多くないとは聞いていますが、少し奥に行けばすぐ山です。やはり関東の比ではありませんね。
したがって樋の取付け方も雪をなるべく受けないような取付け方になっていると推測させれます。ということで調べてみました。
これはケイミュー(株)のHPからの抜粋ですが、
①軒樋の高さをできるだけ下げる。軒先から約100mm
②軒との出をできるだけ軒先の内側に寄せる。 雨樋の幅1/3を出す
という積雪地の取付け仕様があります。
そういえば、函館に行ったときに、樋のない建物を多く見ました。これも積雪と凍害による樋の破損を免れるためと地元の人のお聞きしました。
その地方地方によって風土に適した納め方があります。