雨漏り調査:目黒区の現場で

7月5日月曜日
今日で散水調査3日目…
 
 漏れている箇所は3カ所。いずれもサッシの上からの漏水。
 
過去の修理をした形跡がサッシまわりのシーリングで分かる。ウレタンシールを打ったり、シリコンを打ったりしている。
過去にこの物件を担当した人も単純にサッシと外壁の取り合いだと思ったのだろう。
 
しかし雨漏りは止まらず。
 
ということで出番となった次第です。
 
 
散水調査1日目。
3カ所のうち、一番漏水のあとがはっきりしているところから攻める。
怪しい部分を散水するも雨漏り再現ならず…
 
気を取り直して2カ所目を散水。
これもダメ。
 
こうして1日目は成果無しという結果でした。
 
 
散水調査2日目
途中で終わった2カ所目、最後の怪しいところに散水
ものの見事に雨漏り再現!
スタートがいいね♪
なんて思っていたら残る2カ所はやっぱり再現できず…
 
 
そして今日、散水調査3日目
思えば、初日終わってから頭の中はこの雨漏りのことでいっぱい。
頂いた図面コピーとにらめっこ。一人であれこれ考え、また図面を眺め、の繰り返し。
現場について
もう一度原点に返って再度目視から
そして今まで散水して出ていない部分を今日の散水候補から外していく。
 
建物の特徴、構造、立地条件、方位、などを考えながら雨漏りのメカニズムをシミュレーション。
 
そして ここ!という場所に散水!
………
 
雨漏り再現成功!
 
 
2207051
茶色い水がサッシ上からボタボタとたれてきます。
この茶色い水…
そうです。そうなんです。散水してこの色の水が出ると言うことは…
 
 
3カ所のうち2カ所が再現成功。
 
そしてもう一カ所の雨漏りも再現成功!
雨漏りのメカニズムは同じでした。
 
 
午後からは屋根に散水。屋根からの漏水ではないことを確認してお客様にご説明。
こうして のべ3日間による散水調査は終了しました。
 
 
 
それにしても、今回の事例はすべて板金がらみの部分でした。考え方としては最初に発見した雨漏りのメカニズムと一緒。通常入らないであろうという場所からの進入。
 
これは立地条件によっては雨漏りにならない例かもしれません。そして今流行のデザイン。すっきりしていていいのですが今回のように出てくる雨漏りはまだいいかも。
 
過去の事例ですが、同じようなデザインの住宅で雨漏りに気づかず、気がついたときには通し柱を入れ替え!なんて言うこともありました。
 
敷地が狭く、しかも室内の広さを優先するとどうしてもこのようなデザインにならざるをえないのかもしれませんが、それならば、造る側は雨漏り対策にもっと気を遣ってもらいたいなと思います。
 
今回の事例は大工さん、板金屋さんのコミュニケーション不足が招いた雨漏りといっても過言ではないと思います。こういうのを管理不足って言うんですかね~
 
まずは雨漏りの原因とメカニズムが分かって私もお客様もホッとしました。
 
倉方
 
 
 

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