今日は朝から西麻布のとあるマンションで塗装仕上げの木枠タッチアップに行ってきました。
このお仕事は仲間のクロス屋さんからのご依頼です。
すでにクロス(壁紙)は仕上がっている部分がほとんど…
これで全塗り(木枠を全部塗り直す)だったらシビれるな~
なんて思ったりもしましたがそこは内装屋さんの手配なので、というより予算の関係でタッチアップとなった次第です。
既存木枠の色は黄土色、日塗工でいうところの22-50Hというところでしょうか
早速色あわせ、彩度でいうと『中彩色』に該当する色なので原色系を多く使用します。
その昔、まだ色あわせが出来なかった頃、この『中彩色』を作るときに大失敗したことがあります。
『淡彩色』(簡単に言うと白っぽい色です)
を作る時と同様(淡彩色の時には白ペンキをベースに赤、黄、黒、紺などを入れて作ります)
に白ペンキを下げ缶半分出してから作りました。
結果、いくら原色を入れても見本の色に近くならず、最終的には原色が足りなくなってしまった!
なんて事もありました。
親方にはどやされるし、ネタ(ペンキ)は無駄にするし、散々な思いをしましたが、失敗から学ぶといういい経験をしました。
だいぶ話がそれましたが、
昔の経験をふまえて(^^;)
今日は白をほんの少しから作り始めました。
タッチアップをする材料の量と現場に残す量を考えて、作りすぎないように、かといって色もぴったり合わせるように作りました。
また、中彩色となると生ネタ(乾いていないペンキ)の時の色と乾いた色ではその違いが大きいです。
一般的には『色が昇る』(のぼるの漢字が正しいかは不明です…あしからず)
といって乾くと色が濃くなります。
そんなやっかいな『中彩色』の色あわせ
結果は…
90点というところでしょうか
建具の面材にタッチアップしても色の差異が分からないレベルまで合わせることが出来ました(^_^)!
マイナスの10点は
ちょっと時間がかかったかな(正味20分程度)でマイナスです。
でもでも、色にこだわりのある仲間のクロス屋さんも納得の色だったので良しとしましょう!