テレビを買うときには家電量販店?近所の電気屋さん?はたまたアマゾン?どれをえらびましょうか?ということになりますね。これはどこで買っても届く製品は同一です。
しかし外壁塗装や屋根塗装に関してはそう単純ではありません。
なぜか?
それは塗料というメーカーが研究、開発した半製品を私達塗装業者が塗装して初めて塗膜となりその性能を発揮するからです。
塗料だけのお話ならば例えばアマゾンで買おうがホームセンターで買おうが同一のものですよね。
しかしそれを施工する業者の技術、ノウハウ、考え方、取り組み方によって同じ製品でも全く違う塗膜が完成してしまうことがあります。
塗料には製品にするレシピがあります。あえてレシピという言葉を使用しますが、要するに美味しく作るためのルール、方法ですね。
そのレシピというのが
①規定の塗膜を塗布する。
②規定の希釈量を守る。
③オープンタイム(塗装してから次に塗る重ねるまでの時間)を守る。
④ポットライフ(2液型などの塗料で混ぜ合わせてから使用できる時間)を守る。
⑤塗装環境を考慮する。(降雨、多湿、低温などの環境を踏まえて作業する)
考え方が基本中の基本です。
お料理でいうと素材に応じて茹でる時間を守る。とかお肉を切った包丁でそのまま他のものを切らない。といった基礎的なことでしょうか?
実はこのレシピ。
意外と守っていない業者さんが多いのも事実です。
例えば、雨が降っていれば当然、屋根や外壁などは塗装できませんよね。しかし雨の当たらない階段下などは一見塗装できそうな環境なのですが、⑤の塗装環境を考慮するに引っかかります。なぜかって?雨が降っているということは湿度が100%に近いということになります。塗料メーカーの注意事項では気温5℃以下、湿度80%以上は塗装を中止してください。と明記されています。
塗る対象物に雨が当たらなくても塗装してはいけません。単純な話、目に見えない水蒸気が浮遊している中で塗装するということは対象物と塗料の間に水分を介在させることになります。
それが2年、3年と経過するとどういう結果になるか?塗った塗膜は密着せずに剥がれるリスクが高まります。
また、塗料の希釈も問題になります。塗料メーカーのカタログにはしっかりと希釈率が明記されています。塗料にもよりますが0~10%程度が一般的です。これを守らないと分子結合に支障が出て塗膜の性能が発揮されません。
そして規定の塗膜を塗布するという塗る技術も非常に重要です。塗料には標準塗布量というのがあり、概ね1回塗りで1㎡あたり0.13~0.15kg塗りなさいと規定があります。
この塗布量がその塗料の性能を発揮するに必要な膜圧となります。
先の希釈の問題にも関わってきますが、規定の塗膜を塗布する。これが守られていないと早期の色あせ、ムラ、ハガレなどに直結します。
塗装すると言ってもそこは化学です。レシピを守らないとしっかりとした塗膜を形成できません。今までは技術的な部分ですが、以下は選ぶ基準となりうるその業者さんの背景から考えてみます。
1.建設業の許認可を持っているか?
こちらも大事な要素となります。
建設業の許認可というのは誰でも簡単に取れるものではなくその業界で10年以上実績があることや社会保険に加入しているか、また預金残高が500万円以上あるか?など条件があります。
2.有資格者が在籍しているか?
こちらも大事な要素ですね。
私達サンカラーには塗装技能士、施工管理技士、雨漏り診断士、東塗協認定塗装診断士など業界専門の資格を有しているスタッフが常に常駐して作業にあたっています。
3.塗料メーカーと密接な関係にあるか?
これも選択の基準としてはありだと思います。私達サンカラーは関西ペイント主催の『リフォームサミット』参画店です。関西ペイントが定期的に行う勉強会に参加し、新しい知識、ノウハウを常に取り入れています。
また去年は東京地区においてリフォームサミット専用の塗料を一番多く使用したとして表彰されました。
今年も6月に関東リフォームサミットの総会が開かれ、静岡を含めた東海、関東地区で3位と去年に引き続き表彰されました。
こうして塗料メーカーと太いパイプがあるということはそれだけいい情報網悪い情報も入ってきてすぐ現場にフィードバックできる。また塗った塗膜に万が一トラブルがあったときにはメーカーがすぐ対応してくれる。などあります。
そしてこのリフォームサミットに参画してある一定の基準をクリアーした業者さんには戸建て塗り替えにて非常に珍しい塗料メーカーの材料保証もおつけすることが出来ます。
今まで施工は私達サンカラーが保証書を発行していましたが、これからはメーカーの材料保証とサンカラーの施工保証を発行することが出来ます。
4.リフォーム保険に加盟しているか
というのも判断の基準になると思います。
私達サンカラーは『まもりすまいリフォーム保険』に加入しています。これは保険料はお客様ご負担になるのですが、例えば工事中にサンカラーが何らかの事情で工事の続行が不可能になった。
また工事が終わって保証期間内に不具合があったがサンカラーが対応できない状況にある。などのときにはこの保険で対応してくれます。私達の保護のためではなくお客様のための保険です。
5.組合に参加しているか?
こちらも一つの基準ですね。
東京都塗装工業協同組合に加盟しているか?
あるお客様でこの組合のホームページからサンカラーを探していただき工事をさせていただいたという経緯があります。お客様のお聞きしたところ、こういったしっかりとした団体に加盟しているから安心できる。とのことでした。
たしかに塗装学校も持っている団体に加盟してるのでいい加減なことなどできるわけがありませんね。
ちなみにサンカラーのスタッフは組合の塗装学校に2年通って塗装技能士の資格をとることが出来ました。
6.適正価格か?
これの判断はなかなか難しいですね。どのような工事をするのかによってご提示する金額が違います。ましてや他の業者さんと値段のやり取りなどできるはずもありません。
しかし一つの方法として見積内容が詳細になっているか?が基準となりうるのではないでしょうか?
詳細ということはそれだけ必要な材料、必要な人件費、必要な経費などを計算して御見積を作成していると考えられます。また、相見積で極端に安い、極端に高いは何かしら理由があると思いますのでなぜなのか?を聞いてみるのも一つの手段です。
また、価格を決定するに当たり正確な面積や長さが必要ですよね。業者さんによって出てくる数字がまちまちなのはしっかりと図面から拾い出しているのか?はたまた『坪いくら』で計算しているのか?によっても違いますよね。
私たちサンカラーの数量拾い出しは基本的には図面のコピーをいただき、それをPDF化してパソコン上にて数量を拾い出しています。こうすることによりより正確な面積や長さを拾い出すことが出来、それに基づいた材料+工賃で単価を決定しています。
パソコン上にて数量を拾い出し、正確な面積、数量の拾い出しを心がけています。
7.地元業者か?
これを一番上に持っていくべきでしたか?外壁塗装や屋根塗装は10年、15年に1回の大きなイベントですが、実はそれだけではなく、お家のこといろいろなことご相談できるんです。
私達は雨漏りの調査、修理も施工させていただいております関係上、他の業者さんより大工さん、内装屋さん、電気屋さん、設備屋さんなどお家のことのプロフェッショナルとお付き合いがあります。当然、屋根工事や防水工事も雨漏りにはつきものなのでいい仲間がおります。
そんな中、お家のちょっとしたことでもご相談いただければ対応は可能なんです。
しかしそれはやはり物理的に近いというのが絶対条件となりますのでいまご検討している業者さんが近くの業者さんなのか?塗替えのあといろいろ相談できるのか?なども判断材料となります。
8.人、人間性
ここまで技術、そしてその業者さんの背景などに視点を当ててお話してきましたが、最後はやっぱり人、人間性ですよね。
しかしそこはなかなかわからないもの。
一つの基準として『自分と相性が良いか?』だと思います。お客様は通常2~3件、多くて5件の外壁塗装業者に御見積をとってますよね。そのときに一番自分と相性のいい業者さんを選ぶというのも一つの案です。
また、業者さんによって値段もですが、いろいろ言うことが違っている場合もあります。しかしそこは地元の業者さんであれば間違ったことを言っているとは思えまえん。
仮に私の言っていることと他の業者さんの言っている事に差があったとしてもそれはどちらかがあっていてどちらかが間違っているということにはならないと思います。
なぜか?それは地元でお仕事している以上、いいかんげんなことは出来ないし間違ったことをしようと思っていないからです。どんな業者さんでも想いはあります。また塗料の好き嫌いもありますのでお客様にご提案する内容も様々です。
そんな中、どうやって判断するか?はやはり人ではないでしょうか?
私はいつもお客様に『なぜ私達サンカラーにお決めいただいたのですか?』お聞きします。いろいろお話いただいて最後はやっぱり人で選んだ。ということが一番多く言われます。
そんなときは嬉しくてたまりませんが、同時にその後期待に裏切ることができない。とプレッシャーを感じます。