2025年11月1日
いよいよ11月に入りましたね。残すところ今年もあと2ヶ月となりました。
さて、11月最初のお仕事は屋根の点検を実施いたしました。築28年(1997年築)の木造住宅です。
まずはハシゴで下屋根に登り、点検を行いました。コロニアルの割れはないか、野地板の強度が低下していないか、(屋根がフカフカした感触がないか)縁切りは適切にされているか、雨樋の勾配に異常はないか、など屋根に登って初めてわかる不具合を確認いたしました。
コロニアルの割れがありますね。『コロニアルが割れているから即雨漏りします』というわけではありません。割れているのはコロニアルであってその下にあるアスファルトルーフィングが破断していなければ雨漏りは起こりません。また、コロニアルは重ねて葺かれているため、見えている部分は全体の半分ほどです。割れていてもその下に別のコロニアルが存在します。したがって『コロニアルが割れているから大変だ、すぐに工事が必要だ』といった言葉に惑わされないようにしてください。
下屋根の点検を終えてから、ドローンで大屋根の確認に移ります。
ドローンで大屋根をまんべんなく撮影しました。下屋根と同様、割れが多少ありましたが、現時点ですぐに対応が必要な深刻な状況ではありませんでした。一方で、気がついた点としては雨樋の勾配が悪く、雨水が流れずに溜まっている箇所があることです。また、これは下屋根にも言えることなのですが、塗装した時に縁切り部材(タスペーサー)が挿入されていません。ただ、塗装の劣化具合からすると屋根塗装から10年程度は経っていると思われるので、その間、雨漏りがないのであれば縁切り不良による野地板の不具合は無いともいます。(屋根塗装の時にタスペーサー挿入での縁切りではなく、カッターなどで行う縁切りを実施した可能性があります)
今後メンテナンスを実施する際には、築28年という点から屋根の葺き替えも視野に入れてご検討されるようお話しました。




