2023年6月15日
失敗しない外壁塗装:屋根編ということで今日は私自身はじめて遭遇した屋根材をご紹介します。
エコシンプルという屋根材です。クボタ松下電工(現在ケイミュー)が2003年~2006年9月頃まで市場に出回っていた屋根材のようです。認定番号を確認するとノンアスベストの屋根材ということがわかります。この頃のスレートの屋根材はノンアスベスト製品とアスベストを含有している製品が出回っており、ノンアスベストの屋根材は耐久性に問題のある製品が多いのが特徴です。
赤矢印や赤丸のところは割れがあります。
こちらも割れています。
これは角が欠けています。その他小口が傷んでいる屋根材もありました。
こちらは欠けてしまっています。そして何より反り返りが激しい状態でした。
私自身の見解ですがこの屋根に塗装をしても果たして何年屋根材が耐えられるだろうか?ということが一番の懸念です。「表面を塗装すれば紫外線などから屋根材が守られるから大丈夫でしょう!」という意見もありますが、このタイプの屋根(平型スレート、コロニアル、カラーベストと言われている屋根材を使用している屋根)は屋根材の裏に必ず水分がまわりこみます。表面をいくら抑え込んでも屋根材の裏は何も施工はできません。まわりこんだ水分がどれだけ悪さをするのかも不明です。
最終的にはお客様にご判断していただくことになりますが、現状、将来の事を考えると塗装するよりカバー工法ををおすすめいたします。
私達サンカラーはまず初めのヒヤリングで建物の築年数を確認いたします。そしてその年代がノンアスベストの屋根材が使用され始めた頃の場合、塗装お見積りだけでなく塗る事が不可能な場合や適さない場合も想定してお見積りをご提示させていただいています。今回も現場調査の時に築年数をお聞きし、屋根の状態によっては塗装が不可能な場合があること、その場合にはカバー工法も選択肢に入れながらお考えくださいとお話させていただいています。