2016年8月15日
数多くの雨漏りの現場に携わる機会が多い私ですが、正直、こういった案件ははじめてです。
屋根裏ですね。雨漏りしているすぐ横に点検口があってのぞくことができました。
何か変ですよね。内側からシーリングしています。それにどう見てもグレーの部分、透湿防水紙には見えません。
懐中電灯を消すと隙間からグレーの隙間から外の光が入っているのがわかります。
ちなみに反対の妻側の壁は一面真っ黒。光が届かないから黒いのではなくアスファルトフェルトがあると思われます。
ということは、こちら側には透湿防水紙やアスファルトフェルトなどの2次防水がないということになります。写真で見えているのはサイディングの裏側です。
お客様からお話を聞くとこちら側だけに雨漏りが発生しているとのこと。
こちらの妻側、屋根のケラバ部分から雨水が浸入しているのが写真からわかります。
何らかの理由で新築時に2次防水を施工しなかった?できなかった?忘れた?などいろいろ思考を巡らせますが、内側からシーリングしているということを考えると確信犯的に2次防水を施工しなかったといえるとおもいます。
過去にはアスファルトフェルトを上下逆に貼り込んでいるのは見たことがありますが、2次防水が全くないというのははじめてでした。