2016年8月11日
残暑お見舞い申し上げます。
皆様お暑うございます。世間様はお盆休みに突入ですね。サンカラーも今年は少しだけ現場スタッフにお盆休みをとることができます。
さて、今日は鉄骨造、ALCではなくラスシート下地の建物からの雨漏りです。
室内側ですね。この天井部分に雨漏りの痕跡があります。お伺いしたときは朝から雨が降っていて急に晴れたタイミングでした。
そして外部を確認すると増築した部分との境に雨漏りが発生しています。
増築した部分の屋根と既存外壁部分とはシーリングで納められていますね。
増築した上には鉄骨階段。そしていろいろ雨水浸入となりうるモノが点在しています。こちらは電話の端子板?しっかりと蓋が締まるようになっていません。中を見るとBOXの中に雨水が入っています。
ドアや水切り、電気配管、電気配線などもあります。
そしてなぜかドアのない入口。枠下の外壁部分がいかにも雨水浸入しそうな感じです。
このように雨水浸入しそうな箇所がたくさん点在する案件です。もちろん、鉄骨階段の取付け部分や外壁自体からの雨水浸入している可能性があります。
このような場合、雨水浸入している箇所を特定してそこを押さえ込むことも大事なのですが、そもそも増築した当時の施工に大きな問題がある場合があります。
これは過去に施工した雨漏り修理の施工写真ですが、外壁と増築屋根との取り合いはシーリングのみで押さえ込まれていました。(鉄骨造ラスシート下地、増築部分との取り合いから雨漏りという案件です)
外壁をカットしていくとラスシートの端部が見えています。
増築の時にカットしたラスシートの内側に屋根を差し込んでいればモルタルトラスシートの間に流れている雨水を室内に漏らさず排水することができます。
雨水をなるべく入れない考え方、そして万が一入っても外に排出する仕組みが大切です。