4月28日
大田区東雪谷にて3階建てマンションの改修工事を施工させていただいております。今日はその現場の作業風景です。
わかりますか?集水器の穴に土が詰まって雑草が生えています。この状態では絶対に樋に水は流れません。大屋根の雨水をさばいている樋なので雨が降ると軒樋からあふれた水がそこかしこに落ちてしまっているのは容易に想像できます。
上から下から突っついて土を取り除きます。簡単にみえますが、つながっている樋を外してからの作業なので外れない樋の場合は大変ですね。
ほ~ら、こんなにキレイになりました。これで雨が降っても安心です。
このような作業も足場がなければできない作業です。ましてや3階ともなるとハシゴをかけてというわけにも行かず、屋根に登れたとしても落下の危険があるので上からしかつつけません。今回の詰まりは相当頑固で斜めに降りている樋まで詰まっていました。
写真で見ると何とでもない作業ですが、建物からすると非常に重要です。雨水は樋を通って流れていきます。それは建物を安易に濡らさないという役目があります。樋が詰まっていたり、破損したりしていると樋のある1点から集中して落ちる場合が多いため落下した雨が当る壁や基礎は雨量が他の部分より増大します。雨の負担が大きいため1次防水を痛め、雨漏りなどの原因となる場合もあります。また、地面に落ちて跳ね返った雨が思わぬところから侵入し、雨漏りが発生するという事例もあります。
樋、存在は派手ではないですがいい仕事してくれているのです。