難燃防火処理:函館大船遺跡竪穴式住居最終回

いよいよ最終日、最終検査です。

塗布ムラ、白濁等はない社内検査を行いました。

事前にテスト施工をしているのでトラブルがあったときの対処方も万全!とはいえやっぱり最終検査は緊張します(>_<)

結果は???

問題なし!

やった~4日間の苦労が報われました!

早速完成写真を

大船遺跡14

う~ん、何も変わっていない!

大船遺跡15

同じく

大船遺跡16

外部もです。

当然ですね。文化財などに施工する場合は施工前と施工後との意匠の差があってはいけないのです。

箱館奉行所の時もそうでしたが施工前と後の差は見た目には全く分かりません。

あくまで難燃防火処理をしたという事だけであってそのことによって変につやが出たり、塗膜感があってはいけないのです。

この意匠性を変えないで難燃防火の性能を付与するところに全国から施工の問い合わせが来るのです。

とはいえ、この難燃防火処理、ただ薬剤を作って塗布すればいいというのではなく、事前にサンプルを取り寄せ、テスト施工を繰り返し、やっと薬剤の量を決定!難燃剤に混入する様々な添加剤もテスト施工を経て決定されます。

現場では薬剤調合、薬剤管理、塗布量管理など今回のブログではご紹介しなかった一連の作業も同時に進行していました。

施工上で難しかったのは茅と構造体では薬剤の塗布量、添加剤の混入比率等が違うため、吹き付ける際に構造体と茅では吹き方を変えなければいけなかったというのが大変でした。

当然いつもの通り一回規定の㎡数を吹き付けたら薬剤の残りを計量し、茅なら茅の規定量、構造体なら構造体の規定量を吹き付けました。

縄文遺跡の里函館は南かやべ大船遺跡の再生:竪穴式住居の難燃防火処理施工は終了しました。

大船遺跡の詳しいHPはhttp://www.city.hakodate.hokkaido.jp/minamikayabe/index.html

です。

 

今回お世話になったお宿は

大船遺跡17

ホテル函館ひろめ荘http://www5.plala.or.jp/hirome/

源泉掛け流しの温泉が2つもあるきれいで立派なホテルでした。途中雪の降る中での露天風呂は最高!!!でした。

宿の人たちも気さくな人たちで気取らず、背伸びもせず過ごせる素敵なホテルでした。

 

そして最終日、飛行機まで時間があるので

大船遺跡18

五稜郭タワーへ

大船遺跡19

真ん中に見えるのが去年施工した箱館奉行所です。

大船遺跡20

函館山です。19歳の時にはじめて函館山からの夜景を見たときは感動しました!

 

そしていよいよ飛行機の時間に…

苦労して一つの作品を仕上げた仲間との別れはちょっと寂しいけれど、またこのメンバーで仕事がしたいと思いました。

本当にありがとうございました。

 

 

一般社団法人全国住宅火災防止協会http://www.zest-frs.or.jp/

 

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